2014.06.19

成形工場の「豊かさ2倍、消費資源半分」にむけて (9) --- フリークーリングとは? 水冷却でのエネルギーのムダを大幅削減!

成形工場の「豊かさ2倍、消費資源半分」にむけて (9) --- フリークーリングとは? 水冷却でのエネルギーのムダを大幅削減!

前回の記事より続く。

9.水冷却システムでのエネルギーのムダを無くすフリークーリング

クーリングタワーでは、通常、常時32℃以下の水を得ることが可能です。しかし、実際の成形工場では、32℃以下の冷却水が必要なことももちろんあります。そのような場合どのように対応する方法があるでしょうか?

例えば、常時25℃の冷却水が必要なラインが一部あるとする場合。

1)クーリングタワーを使わず、工場全体の循環水を集中式のチラーで冷却する。
この場合、25℃までの低温の水が必要ないところに対しても、わざわざ必要以上の低温の水を供給することになり、場合によっては再度ヒータで水を温めることになってしまい、エネルギー的に膨大なムダが発生します。

2)工場全体の循環水は、クーリングタワーで冷却するが、25℃の水が必要なラインにのみ個別に小型チラーで冷却する。
この場合は、必要な箇所のみに小型のチラーが設置されるので、上記の場合よりもエネルギーのムダは少なくなります。しかしこの場合、通常の小型チラー導入したラインでは、夏はもちろんですが、冬の寒いときでもわざわざチラーを動作させることになります。冬などの寒いときは、工場外のクーリングタワーを通った水は、わざわざチラーを使わなくても25℃以下に冷却されています。ここでも大きなエネルギーのムダが発生します。

3)フリークーリング
我々は、上記のようなムダを無くすために、「クーリングタワー」+「個別小型チラー」+「フリークーリング」を組み合わせることを提案しています。
フリークーリングとは、冬などの寒い時期には、チラーを運転せず、クーリングタワーのみで水を冷却するシステムです。
つまり、クーリングタワーで冷却した水が25℃以上になってしまうときだけ、チラーを運転し、それ以外の時は、クーリングタワーのみで25℃に冷却水をそのまま利用するわけです。

1010_01

ただし、通常の開放式のクーリングタワーの水では水質の問題でこのように、外部クーリングタワーの水が十分に冷たくても、例えば金型冷却にそのまま用いることは出来ない場合が多いのが実情です。そのような場合は、密閉式のクーリングタワー、しかも空冷の密閉式クーリングタワーであるEcobirdであれば、水質の問題はなく、安心して直接金型の冷却水としても利用することができます。
なお、Ecobirdについては以下の記事を参照ください。

・水質によるトラブルを解消するソリューション (1)
⇒ /japanese/solution/711

・水質によるトラブルを解消するソリューション (2)
⇒ /japanese/solution/745

・Ecobridカタログ
⇒ http://matsui-mfg.co.jp/product/pdf/ecobrid_201402.pdf

このことにより、例えば、下の図のように年間でチラーの消費する電力を50%以上低減することが可能になります。弊社では、このフリークーリングの機能を内蔵した小型の冷温調機として「Microgel(RCD)」を提供しています。

1010_02

「フリークーリング」および「Microgel(RCD)については、以下のページも参照ください。
⇒ http://matsui-mfg.co.jp/factor4_solutions/leaflet_j/1-7_201310_jp.pdf

  • グリーン・モールディング・ソリューション協会
  • 事務局長 松井 宏信

PAGE TOP