2013.12.17
射出成形加工業界向けMuCell®プロセス:過去20年間で最も革新的なプラスチック成形プロセス
射出成形加工業界向けMuCell®プロセス:過去20年間で最も革新的なプラスチック成形プロセス
MuCell® マイクロセルラーフォームは、熱可塑性樹脂材料の射出成形に対し設計の柔軟性向上やコスト低減など、従来の射出成形には見られない独自の特性を提供します。MuCell®プロセスは、樹脂部品の設計いおいて成形プロセス上の課題にとらわれることなく、機能性の最適化を図ることができます。低密度化と機能優先の設計を組み合わせることで、20%以上の材料節減や重量軽です。
充填保圧工程をセル成長に置き換えることで、内部応力の低い部品が製造できるため、寸法安定性が向上すると共にソリを大幅に低減します。またセル成長によってヒケも解消します。化学発泡剤と異なり、MuCell® の物理発泡は加工温度に制限が無い上、ポリマー中に化学残留物が残りません。粉砕材はバージン材の場合と同等の物性を保持し再利用が可能なことから、リサイクル性が求められるコンシューマ製品の生産に最適です。
MuCell®はコストやプロセスにおける多くの利点によって、全世界の自動車、家電製品、医療機器、包装や一般消費財といった分野で急速に普及が進んでいます。
MuCell® プロセスを用いた製品の利点: 自由度の高い設計によって、成形プロセス上の課題にとらわれずに機能性を最適化
MuCell®プロセスは、従来の成形プロセスにおける保圧工程をセル成長に置き換えることで、均一および局所的な保圧ができます。これにより、強度が必要な箇所の材料肉厚を最適化すると共に、構造に関係のない箇所の薄肉設計が可能です。そして充填後のセル成長によって厚肉部分に保圧を加えます。また、最適な充填パターンを維持する為にゲートは薄肉部に配置します。
また同様に、構造的な要件を満たすために厚いリブを使用しながら、公称肉厚を低減することができます。セル成長はヒケを解消し、またセル構造は真空(収縮)ボイドの発生を防止します。MuCell® プロセスではリブと壁厚の比率を1:1にすることができます
トレクセルについて
MuCell®マイクロセルラーフォーム技術は、マサチューセッツ工科大学(MIT)によって考案された技術で、同技術のさらなる開発と実用化に向け1995年にトレクセルが世界的独占ライセンスを取得しました。今日トレクセルは世界で唯一のMuCell®プロセスのプロバイダであり、同技術に関する広範な世界特許を保有しています。トレクセルではMuCell®プロセスに不可欠な装置や部品の販売に加え、エンジニアリング・サポートやトレーニング、設計や加工に関するサービスを提供しています。トレクセルは米国マサチューセッツ州ボストンに本社および樹脂加工開発ラボを置き、先端的な樹脂成形技術の開発を通じて樹脂設計加工メーカーをサポートしています。
トレクセルは世界各国の顧客をサポートするため、欧州、日本、東南アジアに子会社を配置しており、それぞれに樹脂加工に関する有能なエンジニアが在籍しています。有能なディストリビュータからなるネットワークによって、トレクセルの子会社は世界規模で増加しています。
- 樹脂のムダをなくす
- サイクルタイムの短縮
- 成形品の軽量化
- 寸法精度の向上